金融機関からの質問が頻出する勘定とその内容を説明します。
良い条件での融資には、下記の質問に全て答えれるようにしておかないといけないです。
融資の世界は、疑わしきは罰しろ、関わるなが鉄則だからです。
貸借対照表
普通預金…ある程度の年商の会社になりますと、決算のときの預金残高の証拠書類を求められます。
売掛金…勘定科目内訳書をみて、ずっと残高が残っているものは不良債権として純資産額から控除されます。
商品(不動産)…商品不動産の場合は、1年以上売れ残っている不動産の帳簿価額を不良資産として純資産額から控除されます。
仮払金…金額が大きくなると内容を尋ねられます。
貸付金・未収入金…代表者等への貸付はイメージが悪いです。
銀行からすれば、貸した金が代表者等へ迂回融資している形になるからです。
不良債権として純資産額からも控除されます。
代表者等からの返済計画を作る必要があります。
建設仮勘定…粉飾しているときに、頻発する勘定なので中身は質問されます。
出資金…金額が100万円を超えだすと、どこに出資しているのか質問されます。
子会社株式…金額が大きくなると質問されます。
敷金(差入保証金)…金額が大きくなると、どこに支払ったか質問されます。
未払金…金額が大きいとなぜ、この人、法人に対してこんな大きな金額の未払いがあるのかを質問されます。
損益計算書
売上高…決算着地は、いくらぐらいになりそうか質問されます。新しい勘定ができたら新事業を始めたのか質問されます。
保険料…どこの保険に加入しているか質問されます。自行の保険を売りたいのでしょう。
〇〇引当金繰入…内容をきかれます。
雑収入…金額が大きいと質問されます。
雑損失…金額が大きくなると質問されます。不動産売買業特有の消費税差額損失は、雑損失に計上されます。銀行員さんは、消費税差額が何なのか頻出で質問されます。
損益の方は、利益がでていれば問題なさそうです。