重要事項説明書がない場合の不動産取引に関するファイナンス上の注意点について説明します。
重要事項説明書とは
重要事項説明書とは、宅地建物取引業法によって、不動産の売買時に買主の保護の目的から作成される書類です。
その不動産に関する権利関係や高さ制限、日影規制等の法令上の制限、周辺環境について書かれた書類になります。
不動産の売買契約をする前に宅地建物取引士が、不動産の買主に説明する書類でもあります。
重要事項説明書がない取引の類型
下記のような取引の場合は、重要事項説明がないです。
一つ目は、売主が素人で、買主がプロ(宅建業者)です。
二つ目は、売主が素人で、買主も素人の場合です。
不動産取引に当たって仲介業者が介在する場合は、上記取引でも重要事項説明があります。
金融機関の対応
金融機関は、重要事項説明を基本的に求めます。
金融機関が重要事項説明で重要とする箇所は、最後のページのその他留意事項です。
この留意事項に、その不動産にとってのネガティブな要因がたくさん書かれているからです。
重要事項がない場合は、金融機関によって融資審査ができないと断られる場合があります。
銀行は断る傾向にあります。
ですので、資金調達候補は、信用金庫、信用組合、ノンバンクとなります。
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