銀行融資は、申込、審査、融資実行という流れで進んでいきます。
審査の途中で追加資料の徴求や本部、役員決済になったりもします。
債務者としては、梯子外しに合うのが一番困ります。
では、どの段階で、これはマズイと考えたらいいのかを説明します。
新規申込の場合とスコアリング
全くの新しく与信取引をする場合は、以下のことが重要になります。
ひとつめは、業種です。
これは、個人だと保険や不動産の営業マンは水揚げの増減が激しいので融資のハードルが高くなる傾向にあります。
法人ですと資金使途を問われます。資金使途のない融資は、ハードルが高くなる傾向にあります。飲食業、不動産業、不動産賃貸業の運転資金が代表的です。
ですので、業種で門前払いの場合があります。
ふたつめは、スコアリングです。
これは、債務者から頂いた決算書をソフトに打ち込んで財務スコアリングをはじきだし、概ねどこまで与信がはれるのかをはじき出します。
この作業は、1週間位かかります。
スコアリングから与信判断になりますと申込から2週間ぐらいみておけば融資可否の大枠の回答がでてきます。
プロパー融資の場合
プロパー融資は、保証協会の保証承諾可否の判断がないので審査が早いです。
審査が難航している場合は、きまってこのセリフを行員が口にします。
融資はしたいが金額は、不明です。
要するに、営業担当の人間としては数字がとりたいので融資実行にこぎつきたいが上が審査を通すか不明です。という意味です。
そのほかに銀行員から他行にあたってもらった方がいいかと。というのも審査は通る見込みがないです。という意味です。
回答を先延ばしにしてくるのはヤバイときの典型パターンです。
なので、これらのセリフがでた瞬間に、その銀行は切った方が身のためのです。
銀行員も与信審査が通らなかったから仕方ないよね。ぐらいにしか思っていないです。
保証協会付き融資の場合
保証協会は、保証承諾を謝絶する場合は、申込からすぐにダメですの返答をくれます。
ですので、長引いているときは、保証審査が通る算段をしていても大丈夫です。
有担保型の保証であっても1週間もあれば保証承諾の可否をしてくれます。
イレギュラーな事態
代表的な例は、銀行員が融資案件を後回しにする場合か、その存在を全く失念していて全く稟議を通していないかった場合です。
このような銀行員の怠惰による融資金の着金遅れは避けたいところです。
では、どうすべきでしょうか。
答えは、簡単で、いついつまでにできますか。いついつまでに返答をください。と焦らせば解決できます。