融資条件の交渉は、よくあるパターンが金利の減額交渉です。
今日は、角度を変えて希望融資額の満額交渉の仕方を説明します。
融資希望額に達しない場合の事例
これは一行単独でリスクが負いきれない融資量や本部案件になる融資量を申し込む場合があてはまります。
このような大きな融資量になるケースは、複数行による協調融資になります。
ですが、協調融資で手をあげる銀行について皆目つかないことがあります。
そうなりますと一行単独でリスクを負って希望融資額の満額を狙っていくことになります。
金利の目線
当初は、協調融資で話を進めていてA行から希望融資額の50%を1.895%(※前回の融資金利での提案)という提案をうけていました。
このとき他の協調融資を検討してくれるレンダーがいない場合は、A行に対して金利を引き上げて希望融資額に延ばしてくれないか交渉していきます。
この時の利上げの目線は、保証協会の保証料率よりも少し低い目線で大丈夫です。
保証料率が1.000%の会社ですと、利上げを0.75%位にして出来上がり金利を1.875%+0.75%=2.625%にします。
たいがいの銀行は、この利上げ提案に検討してくれます。
融資稟議を通すための借手の行動
銀行は、利上げ提案に検討してくれるといっても当初の提案よりも大きな融資量をお願いすることになります。
ですので、融資審査が本部で通らなかった等の出来事も起こりかねます。
そこで対策として、融資の稟議前に預金をつんでおくことです。
預金をつんでおくことによって債務者は、借りるだけでない、預金もおいてくれてると稟議書にかけるため審査が通しやすくなります。