既往債務(※金融機関の担当者は既貸という)をコロナ融資に借換えることによって金利や信用保証料を安くする方法を説明します。
コロナ融資の種類
一般的によく利用されているコロナ融資は、2種類あります。
一つ目は、日本政策金融公庫のコロナ融資です。
二つ目は、信用保証協会の特別保証ないしは災害保証を利用した保証付き融資です。
今ですと、伴走全国という保証商品が該当します。
日本政策金融公庫の場合
一般的な日本政策金融公庫の融資利率は、1.3%~1.8%位です。
日本政策金融公庫は、保証会社を利用しないですので保証料はかからないです。
日本政策金融公庫が販売しているコロナ融資は、融資実行から3年間は、概ね金利0.36%ですし、この0.36%部分も別の会社から利子補給がうけられます。
ですので、実質金利0%となります。
日本政策金融公庫に借入を申し込むときに、既往債務も巻き込んでコロナ融資に借換えをすると既往債務の金利負担が軽減されます。
注意点は、商工会議所経由の日本政策金融公庫の融資がコロナ融資に巻き込めない可能性があります。
信用保証協会の場合
信用保証協会付融資は、概ね金利が金融機関所定利率なので1.2%~2.5%位です。
これに加えて信用保証料がかかってきます。
信用保証協会の信用保証料は、割賦弁済の有無、期間に応じて保証料がかわってきます。
コロナ融資以外の保証付き融資を、今、販売されている伴走全国に借換えしますと信用保証料が0円となります。
既往債務に係る信用保証料が借換え後に返戻されるということです。
信用保証協会以外の保証を信用保証協会に借換えする場合
信用保証協会以外の保証は、民間会社が保証している場合です。
具体的な民間会社は、オリックス、オリコ、全国しんくみ保証、シャープ、協調保証等です。
これらの信用保証協会以外の会社からの保証付き融資を信用保証協会に借換えする場合は、旧債振替の問題がでてきます。
旧債振替とは、よくある事例がプロパー融資を回収したいために協会付き融資を実行するといったものです。
こうなりますと、デフォルトしたときに保証協会が保証を拒否します。
ですので、民間保証付き融資を信用保証協会付きに借換えをする場合は、事前に金融機関と打ち合わせをする必要があります。
民間の信用保証は、信用保証協会よりも割高であるため借換えによる保証料の返戻額が期待できます。