不動産の持分を買い集めて単独所有の不動産にするプロジェクトの実務を説明します。
持分プロジェクトの概要
持分とは、不動産の一部の権利を所有することができる権利です。
ですので、その不動産を自由に使用収益することに制限がかかります。
なので、持分を購入する人が少なく売買価額は、市場価格よりも相当低い価額で取引されることになります。
持分が市場に出回るのは、持分権者が破産した等の理由により持分が競売にかけられたり、遺産分割がまとまらなかったときに一部の相続人が持分を手放す等です。
持分のプロジェクトの魅力は、バラバラになった持分を数年間かけて他の持分権者と話しをまとめることにより大儲けできる点にあります。
持分を担保にした不動産担保ローンの注意点
上記で説明したとおり持分を買い集めるプロジェクトは、大儲けする可能性を秘めたプロジェクトです。
では、持分の購入資金をローン審査は通るのでしょうか。
銀行は、嫌がります。
銀行は原則として所有権しか担保としかみないです。
一部の信用組合やノンバンクは、審査の土台にのります。
ただ、持分を担保とみる場合は、他の持分権者の担保設定の同意書が必要となります。