ソルトルック株式会社/塩見健二税理士事務所
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コーポレート 2022.08.14
  • 図解7分でわかる!スタートアップ(ベンチャー)のための開業融資9選

この記事は、約3,319字となっています。

 

概要

この知識があれば、融資ブローカー、融資コンサルタント、資金調達を売りにする税理士等の士業に財務コンサルフィーを支払わなくてすみます。。  

東京都にあるスタートアップ企業(ベンチャー企業)への、銀行からの資金調達手段を解説します。

スタートアップ企業は、不動産や有価証券といった担保がない、創業間もないため3期分の決算書ができていない等の理由により、銀行からのプロパー融資による金融支援を取り付けるのが難しいです。

当然、政府系の日本政策金融公庫の上位レンダーである日本政策金融公庫中小企業や商工組合中央金庫からの金融支援も難しいです。

そこで銀行のプロパー融資以外の資金調達9選を解説します。

 

 

日本政策金融公庫からの資金調達

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫からの資金調達は、スタートアップ企業にとってオーソドックスな手法です。

初回取引の場合は、申込から着金まで2ヵ月ほどみておけば大丈夫です。

新規取引で比較的に審査が通りやすい人の特徴は、下記のとおりです。

日本政策金融公庫の融資審査に通りやすい人の特徴

・すでに300万円以上の自己資金をもっている。

・有名大学を卒業している。

・有名企業に勤めていた。

・有名企業の取締役等に就任していた。

・難関国家資格を取得している。

新規取引で審査落ちする人の特徴は、下記のとおりです。

日本政策金融公庫の融資審査に落ちやすい人の特徴

・自己資金が100万円前後しかだせない。

・スタートしようとする事業の経験がない。

・法人の本店所在地がバーチャルオフィス

・法人の株主と代表者が違う

・日本政策金融公庫の担当者が求める資料を提出することができない。※所得税等の納税申告書が多いです。

・通帳を作ることできない。

・融資審査時点でビジネスローン等の融資残高がある。

※過去に破産等の金融事故を起こしていても、債務関係を清算していれば審査の土台にはのります。

日本政策金融公庫によるスタートアップでの資金調達の目線は、自己資金の3倍になります。

事業活動のない人への融資は、過去のその人の人柄が審査対象となるようです。

初回融資の上限は、1,000万円が多いとおもいます。

資金使途がない運転資金の場合は300万円といったものもあります。

審査の特徴としては、預金通帳の原本を過去6ヵ月分を提出することにです。  

 

信用保証協会付き融資での資金調達

信用保証協会

信用保証協会付き融資は、民間銀行からの融資で信用保証協会の保証を付けて融資することになります。

こちらは、日本政策金融公庫の融資審査よりも若干厳しい審査になる傾向があるとおもいます。

信用保証協会付き融資の初回取引は、申込から着金まで2ヵ月位かかります。

スタートアップ企業の場合は、信用保証協会からの保証謝絶(0円回答)もありえます。

ですので、ポイントとしては日本政策金融公庫と同時に申し込むことが重要になります。

仮に日本政策金融公庫が融資0円回答であったとしても、信用保証協会が保証審査が通る場合もあります。  

 

東京サポートプラス保証付融資を利用して銀行、信用金庫からの資金調達

東京サポートプラス オリックス

東京サポートプラス保証付融資(オリックス)は、東京都、オリックス、銀行の3社が関与する商品になります。

この融資の特徴は、下記のとおりです。

保証額の上限が3,000万円です。

保証期間は、原則5年(※一定の場合に7年あり)です。

金利は、固定金利です。

この保証の注意点は、この保証を利用して融資実行しようとする銀行、信用金庫とすでに12ヵ月以上の取引があることになります。

取り扱いできる銀行が、下記に限定されています。

きらぼし銀行と東日本銀行です。

取り扱いできる信用金庫は、下記に限定されます。

城北信用金庫、青梅信用金庫、さわやか信用金庫、昭和信用金庫、小松川信用金庫、西武信用金庫、東栄信用金庫、東京信用金庫、興産信用金庫、城南信用金庫、亀有信用金庫、西京信用金庫、東京東信用金庫、東京三協信用金庫、朝日信用金庫、足立成和信用金庫、世田谷信用金庫、芝信用金庫、多摩信用金庫、瀧野川信用金庫、東京シティ信用金庫

こちらの保証で注意しないといけないのは、一行しか利用できないです。

 

東京サポートプラス保証付融資を利用して信用組合からの資金調達

東京サポートプラス 信組保証

東京都サポートプラス保証付融資(全国しんくみ保証)は、東京都、オリコ(※再保証)、信用組合の3社が関与する商品になります。

保証額の上限が3,000万円です。

保証期間は、原則5年(一定の場合は7年あり)です。

金利は、固定金利です。

この保証の注意点は、この保証を利用して融資実行しようとする、信用組合とすでに12ヵ月以上の取引があることになります。

取り扱いできる銀行が、下記に限定されています。

第一勧業信用組合、大東京信用組合、東京厚生信用組合、江東信用組合、あすか信用組合、共立信用組合、青和信用組合、全東栄信用組合、文化産業信用組合、中ノ郷信用組合、七島信用組合  

こちらの保証で注意しないといけないのは、一行しか利用できないです。

 

オリックス保証付融資での資金調達

上記の東京サポートプラスと異なりこちらの保証は、オリックス独自の商品となります。

こちらの商品は上記の東京サポートプラスと異なり融資実行をしようとする金融機関が事業者と初回取引であったとしても利用することができます。

その他として、全ての金融機関で利用できるものでないです。

東海圏、近畿圏の金融機関は取扱いがないところが多いです。

利用できる金融機関は下記のとおりです。

オリックス保証の注意点は、オリックスに支払う信用保証料が非常に高額です。

あとは、オリックス保証の保証上限額は、金融機関によって5000万円だったり、2500万円だったりします。

融資期間も1年以内の短期資金は利用できない、利用できると金融機関によってかわってきます。

保証が付される条件として、既に1年以上の返済実績が必要であったり創業期から可であったりと金融機関によって異なってきます。

このようにオリックス保証は、金融機関によって保証条件が異なるので確認が必要となります。  

 

大東京信用組合のしんくみビジネスローンで資金調達

大東京信用組合のしんくみビジネスローン

こちらの商品は、大東京信用組合独自の商品となります。

オリコが保証会社となっていますので信用保証協会の保証枠を目一杯使っていても審査可能ということです。

融資額は、法人で上限1,000万円となっております。

 

アルトアは、弥生会計を利用した小口融資

アルトア 小口融資

アルトアは、弥生会計のデータを使った新しい融資サービスになります。

融資額の上限は、300万円と小口になります。

返済方法は、6ヵ月後に一括弁済とつなぎ資金の性質をもっています。

融資実行者は、オリックス株式会社になります。

融資で気を付けないといけないのは、高利の融資を利用しはじめると低利の融資審査に落ちる傾向があります。

できれば決算書には、高利の融資サービスはのらないようにした方がいいです。

 

GMOあおぞら銀行の通帳の入出金履歴を審査対象にする融資

GMOあおぞら銀行の通帳の入出金履歴を与信対象にした融資

GMOあおぞら銀行は、を融資審査にする融資を発売しています。

こちらの融資審査の一つにGMOあおぞら銀行のネットバンクの入出金履歴7ヵ月以上の入出金履歴を審査対象とする融資があります。

商品名は、あんしんワイドです。

融資上限は、1,000万円となっております。

最近のスタートアップ企業の預金通帳は店舗のある金融機関の通帳作成は難しいといわれています。

特にバーチャルオフィスといった本店所在地に事務所の実態がない会社は口座作成が難しいみたいです。

ですので、ネットバンクの通帳を利用されている方も多いです。

 

開業医に限定されたシャープファイナンス保証

みずほ銀行のシャープファイナンス保証

開業医に限定されたシャープファイナンス保証があります。

こちらの保証商品は、みずほ銀行が発売融資である「みずほクリニックアシスト」向けになっています。

商品概要は下記のとおりです。

開業時を含む、設備、運転資金に利用できます。

融資量は、最大1億円となっています。

返済期間は、最大15年です。

 

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