この寄宿舎の融資付けの実務上の注意点について説明します。
寄宿舎と共同住宅の違い
寄宿舎は、聞きなれない言葉ですがシェアハウス、学生寮、社宅、老人ホーム、グループホームといった建物のことです。
その特徴としては、寝るところは個室でありプライベート空間です。玄関、厨房、トイレは共有です。
共同住宅は、玄関、厨房、トイレ、個室が独立した建物です。
謄本上も共同住宅、寄宿舎とわかれております。
建築コストは、寄宿舎の方が、水回りがないため圧倒的に安価です。
融資付けの注意点
1つ目は、寄宿舎をそもそも融資対象としていないレンダーが存在します。
寄宿舎が共同住宅と比較して流通量が大くないことからレンダーも案件を持ち込まれても困るといったところです。
2つ目は、共同住宅と類似していることからレンダーに説明するときにミスリードしやすくなります。
共同住宅と思いきや寄宿舎だったので融資を謝絶されるパターンです。
3つ目は、そもそもの流通量がすくないことから出口が見つけて売れるのかと事業計画の妥当性や担保評価がしずらいといった側面を持ち合わせております。