二重金融(ダブルファイナンス)とは
二重金融とは、同じ資金使途で2つ以上の金融サービスをうけることをいいます。
例示は、下記のとおりです。
器具備品や車両といった設備ですと、銀行から店舗や車両の取得に紐づいた融資を受けておいて、その後にリース会社にリースバックを申し込みます。
そうしますと、リースバック分だけ会社に運転資金が残ることになります。
これをするところは、資金繰りが相当悪化しているところ企業が多いです。
運転資金ですと、納税資金や季節資金等を複数の銀行から一気に借りる場合です。
この場合も上記と同様に片方の金融機関から借りたお金分だけ会社の手許資金が増加します。
これをするところは、業績がいい企業に多いです。
二重金融への対策
金融機関の二重金融への対策は、いたって簡単です。
運転資金、設備資金、リース取引の順に説明します。
納税資金ですと、金消をまくときに出金伝票を作って、そのまま融資実行と納税をします。
設備資金ですと、内装、店舗、什器等の設備の支払いを融資をした銀行でその支払いをします。
設備資金が複数回にわたる場合は、通知預金という普通預金と別の口座を利用したりします。
リース取引ですと、手法が二つになります。
一つ目は、一旦、事業者がリース物件を買入てから、あとでリース会社から入金するパターンです。
いゆわる、リースバックです。
これは中古自動車等に活用されます。
二つ目は、リース会社が直接に設備業者等にお金を支払う方法です。
これは新品のパソコン、車両、什器等と幅広く活用されています。
業績がよかったら
業績の企業への融資は、二重金融が頻発するようです。
売掛金や在庫が常にある企業ですと、売掛金や在庫見合いで複数の金融機関が融資をします。
やはり、業績がいい企業へは、多少に資金使途が被っても融資したいのが銀行なのでしょう。
このような企業の特徴は、非常に現金預金と長期借入金の残高が大きな会社になっています。
手元資金の多い会社へは、銀行も余計にお金を貸したいみたいです。
これは、融資実行をしてもすぐに資金ショートしないから安全な融資先とみるのでしょう。
会社分割をしたとき
上記③において業績がいい会社ですと、二重金融とわかっていながら金融機関が融資するという話をしました。
売掛金や在庫見合い、増加運転資金といった名目の資金使途で融資実行がなされます。
このときに、業績がいい会社を二つの会社に分割した場合はどうなるのでしょうか。
分割の仕方としては、兄弟会社にする分割型分割と親子会社にする分社型分割があります。
資金使途に紐づきされた事業が分割承継された場合(元の会社から切り離した場合)の金融機関の対応は下記のとおりです。
一つ目は、「当行は、〇〇事業の資金使途で融資している。だから融資も〇〇事業に承継してもらいたい。」というものです。
二つ目は、「もう残高も少ないですし、そのまま分割承継しなくても大丈夫です」というものもあります。
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