オーバーローンは、不動産等の担保評価額以上の融資をすることをいいます。
主に、大家さんといった不動産賃貸業者によく使われる言葉です。
ですが、今日は事業向け融資のオーバーローンについて説明していきます。
金融機関の担保評価の仕方
金融機関の担保評価の仕方は、大きく分けて積算法、収益還元法があります。
これを各融資の資金使途や事業者の財務内容に応じて上記の割合を使い分けていきます。
おおまかな担保評価の仕方は、各金融機関で決められています。
業績のいい不動産業者への買取再販売用の資金だと収益還元法のみでみたり、業績が悪化している事業者への運転資金は積算法のみでみたりです。
当然に積算法と収益還元法の折衷でみたりもします。
金融機関の対応
金融機関は、大きく大別するとメガバンク、第一地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合に分類できます。
担保評価を辛めに見て低利で貸出しするという融資手法をとるのはメガバンクであり、逆に、担保評価を甘く見て高利で貸出するというのが信用組合の融資手法です。
ですので、オーバーローンを申し込むとしたら信用組合の方が審査は通りやすいということになります。
必要資料
不動産等のアセットを担保にした融資は、アセットの担保力に着目するのでオーバーローンは保全の理屈がつかないです。
ですので、求められる資料も多数に及びます。
求められる資料は次のような資料です。
一つ目は、3ヵ年の事業計画です。ポイントは、現実的な計画に仕上げることです。特に売上は、前期比較で妥当な範囲にした方がいいです。固定費関係も前期にならってつくります。
二つ目は、各金融機関や各保証会社の非保全額推移表です。理屈上で、デフォルトしたときの各レンダーの損失額をシュミレーションしていきます。
三つ目は、資金繰り表です。
あと審査は、支店決済でなく本部決済になると思った方がいいです。
ですので、申込から着金まで2月は見た方がいいです。