ソルトルック株式会社/塩見健二税理士事務所
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事業再生 2019.06.18
  • 赤字で資金繰りが厳しい会社の運転資金融資の注意点

資金繰りが厳しい理由は、現状赤字、返済が大きい、過去の事業撤退、過小資本が考えられます。

今日は、現状赤字で運転資金を銀行に申込みをするときの注意点を説明します。

 

保証協会付き融資の注意点

赤字で資金繰りが厳しい会社の場合は、企業規模が大きくないと民間銀行のプロパーでの金融支援を期待することができません。

ある程度の規模がある会社であってもプロパーの枠をつかいきってしまうと保証協会付きの融資に頼らざるえないです。

すなわち、保証協会の保証枠を使い切って資金ショートするとことになります。

厳密にいいますと日本政策金融公庫の融資枠を使いきったときです。

ですので会社の今の状況がいつまで続いたら、いつ資金ショートするか予測もできます。

その保証協会付き融資の注意点は、保証協会が融資に対する保証の保証承諾をしても銀行の審査が通らない場合があります。

これは銀行が融資の返済が見込める先に対して融資をするというのが商売です。

赤字が続いていると返済できないのでは?だから保証が付されていても融資しないという風になるのです。

ですから、保証協会の保証枠が余っている、内諾が降りたといって安心するのは、ぬか喜びになる可能性があります。

 

着金までの注意点

現状赤字の会社で真水融資をお願いするときは、黒字会社のような3週間位(最短で2週間)で着金するスケジュール感だと資金ショートをしてしまう可能性があります。

現状赤字の会社への真水融資の場合は、資料の徴求や面談と何かと工数が必要になります。

特に資料の徴求は、翌期の予算、資金繰り、予算実績、売上が見込める原因、経費削減プラン等多岐にわたる資料を作成する必要があります。

当然、求められる資料を提出しても0円回答もありえます。

そのときに、次の一手をどうすべきかも検討しておく必要があります。

私の経験上、赤字で資金繰りが厳しい会社ほど融資がうけられて当然と思い込んでいる会社が多いです。

ですので、余裕をもって資金ショートしそうなときから起算して2ヶ月前には融資の申込をした方が無難です。