手形の割引による資金調達を説明します。
手形の種類と融資の可否
手形の種類には、商業手形と融通手形に分類することができます。
商業手形は、商品代金の決済手段として利用される商取引で生じる手形です。
この商業手形は、レンダーも融資の対象とみてくれます。
融通手形は、融資の手段として利用される手形です。
この融通手形は、レンダーが融資を嫌がります。
怪しい手形
手形で不渡りがありそうな手形には特徴があります。
1つ目は、手形の金額です。商取引で生じる手形は代金決済のために生じるものであることから端数が生じる手形です。ですので、0が続く手形は融通手形とみた方がいいです。
2つ目は、手形の決済までの期限が長い手形です。
特に120日(4ヶ月)以上の手形は怪しい手形とみます。
210日(7ヶ月)の手形を台風手形、300日(10ヶ月)の手形をお産手形ともいいます。
3つ目は、支払い期日が訂正されている手形です。支払い期日に決済できないと疑えます。
4つ目は、手形を割る会社の月商よりも大きな金額の手形です。これは融通手形を疑います。
着金までの日数
手形を割るには、申込から1日で融資の可否がでます。
注意しないといけないのは、手形を割ったあとに買い戻しができるかどうかです。買い戻しに応じてくれるかはレンダーさん次第です。