ソルトルック株式会社/塩見健二税理士事務所
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コーポレート 2019.05.02
  • 制度融資(あっせん融資)の実務

制度融資は、区や市が保証協会付き融資に利子補給や保証協会の保証に対して再保証を付すことによって融資審査や保証審査を通しやすくする融資のことです。

 

制度融資の概要

制度融資は、区や市が融資をあっせんしてくれる融資のことをいいます。

債務者は、その区や市に1年以上、住所や本店所在地を設置しておく必要があります。

登記上の住所だけをレンタルするレンタルオフィス、バーチャルオフィスは、制度融資ができないと考えた方がいいです。

債権者である銀行も、その融資を実行しようとする支店がその区や市に存在している必要があります。

 

経済的なメリット、デメリット

経済的なメリットは、クレジットの低い個人、法人であったとしても低利による固定金利で5年、7年といった長期の融資期間で融資をうけることができます。

融資期間がながいということは月末の支払いに戸惑うことも少なくなりますし、返済に追われずにすむということにもつながります。

他にも、利子補給制度は、後日、区役所や市役所から利子分として口座に入金があったり、信用保証料を1/2を補填してくれるといった金融コストの削減効果も期待できます。

経済的なデメリットは、融資限度額が小さい点があげられます。

区や市によって融資内容は異なりますが、イメージは1500万円までの融資ロットと考えれもらって大丈夫です。

あとは、融資実行までの手続きが煩雑で面倒という点があります。

 

再保証

冒頭で指摘しましたとおり、制度融資は、保証協会の保証に対して再保証を付すことによって債権がデフォルトしても保証協会の腹を痛めないですむような特典がありました。

最近は、この再保証制度を取りやめている区や市があるようです。

これは各金融機関や区役所、市役所にヒアリングしてみないとわからないです。